図面外生物

こんなことになるとは。
図面にも、日常の中にも、計画に無かったのに。
ある日。
暮らしの中に、突然、増えました。
準備はありません。
場所も、用具も、覚悟も。
考えるより先に、Amazonを開き、
家にあるものを動かして、
とりあえず “今できること” を、手探りで始める始末。
家は相変わらず、人の都合でできています。
滑りやすい床。
手の届く位置の配線。
今まで気にしてこなかったものばかり。
わかっていたら、設計は少し違っていたかもしれない。
でも変わったのは、家ではなく、
暮らしのリズムと景色でした。
床の近くで休む気配。
こちらを見る仕草。
丸くなる背中。
そして、なぜかうまく写らない写真。
図面外の生活は、不安と笑いと、ちいさな発見の連続で、毎日がちょっと騒がしく、ちょっと楽しくなりました。
責任を引き受けるということ。
ひとつの命と共に暮らすということ。
その重さを、少しずつ知りながら、
それでも今は、純粋に
——かわいい。
